ペットを飼うことは、ペットの命を預かることです。飼い主は、ペットが健康で快適に暮らせるようにするとともに、社会や近隣に迷惑を及ぼさないようにする責任があります。
また、かわいいからと、後のことを考えずに飼ったペットが最後まで飼えなくなったケースが増えています。
ペットを飼うことは簡単なことではありません。飼い主になる前に、考えなければならないことがあります。
子供が世話をするという約束で飼いはじめたペット。
でも途中から子供が飽きてしまい、ペットに餌をやらなくなる。
そうなった時、子供以外に世話のできる人はいますか?
動物は長く生きます。健康な犬猫で20年近く生きる場合もあります。
人間と同じように、歳を取れば介護も必要になってくるでしょう。
あなたはペットを最期まで世話することができますか? もし世話ができなくなった時のために、代わりに面倒をみてもらえる人を探しておきましょう。
動物の飼育に休みはありません。これまでのように、好きな時に好きな場所に行くことは難しくなります。
ペットがいるせいで、大好きな旅行に行けなくて悲しい。そんな風に思ってしまいそうなら、ペットを飼うべきではないのかもしれません。
動物を飼うにはスペースもお金も必要です。最初はそれほど負担でなくても、ゆくゆくは多くのコストがかかってきます。大人になった時の餌代や飼育スペース、不妊・去勢手術や年に一度のワクチン接種、不慮の病気にかかった場合など、いろんな将来に備えて、少しずつお金を貯めておきましょう。
「自然に逆らうのは良くない」 「子供を生ませてみたい」などという理由で無計画に繁殖させ、捨ててしまう人がいます。生まれてくるすべての動物の一生に責任が持てないのであれば、飼い主の責任として、必ず不妊・去勢手術を受けさせて下さい。
動物は人間のいうことをすべては聞いてくれません。不適正な飼養をすると、臭いや鳴声など近隣トラブルの原因になります。しっかりしつけを行えるか、ペットを飼える住環境にあるか、一度考えてみてください。